任意整理は債務整理の一つで、弁護士や司法書士に依頼する場合は貸し手と交渉を行い、債務の利息カットや支払い期限の猶予確保を実現させます。裁判所を介する必要がなく、ほかにも様々な方法がある債務整理の中でも、比較的短期間で費用も抑えられるのが特徴です。任意整理の手続きは自分でも行えますが、会社を相手取る交渉となることから、専門家へ依頼する方法が一般的です。弁護士への依頼の場合、報酬額は自由化されているため費用は事務所によって異なりますが、相場は全て含めると5万から15万円ほどになります。
1社あたり3万から10万に減額報酬の10%から20％程度が足された金額です。借入先1社につき費用が発生する仕組みから、複数の会社からお金を借りていた場合は支払いも増えることになります。司法書士に任意整理を依頼する場合、債権者一人につき140万円までの決まりがあります。相場は1社につき2万から5万に減額報酬の10％を足した程度です。
140万円までの任意整理を依頼する場合は、弁護士よりも司法書士のほうが費用が安くなる傾向にあります。弁護士や司法書士以外にも、国によって設立された法的トラブルの相談窓口である法テラスを利用することが可能です。報酬額や実費が定められているため、原則として月5千円から1万円程度の分割払いで任意整理を依頼することができます。ただし利用には要件を満たしていなければならず、資料の準備なども行う必要があります。