グレーゾーン金利が廃止になったことで、その後は過払いが発生することはなくなりました。利息制限法の範囲内である15.0%~20.0%で融資していれば、過払いは発生しないのです。そのため、貸金業法改正によりグレーゾーン金利が廃止されると過去に払いすぎた利息を取り戻すことができないと考える方もいますが、過去にさかのぼって返還請求ができるのです。当時は黙認されていたグレーゾーンでしたが、貸金業法が改正されたことで違法金利となり、法律改正前の分まで回収できるのです。

ただし、10年という時効が存在するため、回収手続きは早めに行うべきです。返還請求が遅れてしまうほど、回収できる可能性は低くなりますし、回収できたとしても少額になることが多いのです。過払いが発生している可能性があるのは、2010年6月18日よりも前に消費者金融から借りていた方です。銀行や信用金庫などは当時から利息制限法を守っていたため、過払い金は発生していないのです。

消費者金融以外で発生している可能性があるのは、クレジットカードのキャッシング枠です。ショッピング枠に関しては、そもそもローンではないので発生しません。過払い金は借りていた金額と比例するため、グレーゾーン時代に数百万円の借入があった方は相当な返還が期待できるでしょう。平均的な回収額は100万円程度ですが、数万円という方もいれば、数百万円という方もいます。

比較的少額の発生でも、弁護士報酬を超える金額が戻ってくることがほとんどです。

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