過払い金の仕組みは複雑なようでシンプルです。例えばコンビニで500円分の買い物をしたとき、700円を支払ってしまえば200円の損になるでしょう。支払うべき必要のない金銭を支払っているわけです。ただしレシートという購入明細がない状況で、後日になって店側と交渉しても問題は解決しません。
支払いすぎたという証明が必要になってくるわけです。過払い金の仕組みもまったく同様で、過剰な支払いをしたがゆえに返還請求できる法律になります。一方で過剰に支払ったという証拠を用意する必要があるため、過去の利用明細は捨てずに保管しておきましょう。証拠がない状態で交渉しても、水掛け論で終わってしまいます。
支払わなくてもよい利息のことをグレーゾーン利息と呼んでいます。出資法の上限を超過すると違法になりますが、利息制限法に関しては超過してもグレーとされていました。しかし貸金業法の改正によりグレーゾーンが撤廃され、その差額を受け取れるようになったわけです。とは言っても何もせず、無条件で払いすぎた利息が戻るわけではありません。
まずは過払い金返還の手続きをして、金融機関側にアピールする必要があります。返還請求は自分で行えますが、スムーズに返還される可能性は極めて低いです。そこで弁護士や司法書士などの専門家の協力が必要になってきます。専門家は過払い金の仕組みを熟知しており、また債権者との交渉術にも長けているので、高額を回収できる可能性が高いです。